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アンコール展示の23日に、また夕方から雨が降り出しました。アーチストの方が作品の和紙を張り直すのに、一人で2日間掛っていましたから、今度も中止になってしまったら何だか切ないなと思いながら路地に足を運んでみました。すると大丈夫だったようで、あちこちで小さな炎がゆらゆらと風に揺れていました。

この空間作品の作者と作品名を紹介しますね。路地に展開していたのが

松渕龍雄さん作『雷門1-11 路地インスタレーション』

 

そして、先日は空き地に沢山のコップ型の磁器をおきロウソクを灯したのが

桑田朋以さん作『雷門1-11 路地インスタレーション―stay&go on―』

 

松渕さんとは、何度かお話もしました。

私が、「街路灯を消してもらえばもっと綺麗に見えるのに」とか「雨で中止になりそうなので、せっかくですから延期すればいいのに」などと話しても「インスタレーションですからそれでいいんですよ。」という答えが返ってきました。

 

帰宅してから、はて「インスタレーション」ってどういう意味なんだろう??早速調べてみると

愛知博の記事より-------------------------------------------------------------------------------------------------------

インスタレーションとは、そもそも「設置」を意味する言葉ですが、現代美術においては、1960年代以降、モノや素材を配置することで空間を異化し、空間自体の意味作用を前景化する企てとしてあらわれました。
鑑賞者が空間に包まれるため、絵画や彫刻と比べて作品と鑑賞者の精神的/体感的な相互関係が強く、五感にわたる表現形式としてさまざまな可能性が試みられています。鑑賞者が作家の精神性をより深く理解でき、また鑑賞者の新たな感受性や感覚を引き出すことも狙いとする作品の表現形式と言えます

 

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yahoo!百科辞書ではもう少し詳しく出ています。 >こちら

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松渕さんから、「最終日はここで皆さんと缶ビールでも飲みませんか?」と提案されていましたが、雨上がりの肌寒い中そんな雰囲気でもありませんでした。私はせめてもと温かい福々まんじゅうを差し入れしました。

 

遅くまで何人かの方と名残惜しくお話しをしていましたが、次第に消えていくロウソクの炎を見ながら、ふと『一期一会』という言葉が浮かびました。もちろん、『インスタレーション』とは背景も意味するところも全く違いますが、その時何処か共通の精神が流れているような気がしました。