餡(あん)の美味しい食べ方 (5)

「パン」と「餡」はもちろん相性が良いですよね。

先代の父が元気な頃、まんじゅうを握っている職人さんのそばに行き

餡をひょいとヘラですくって食パンにのせ、美味しそうに食べていたのを思い出します。

当店の「あんこトースト」はそんな姿を思い浮かべてメニューに加えた商品です。

    

ところで、書き忘れてましたが、この「あんこトースト」を最近少し変えました。 

当初、食パンにバターを塗りその上に「こし餡」または「つぶ餡」をのせてからトーストしていました。

これを、トーストしたパンに【こし餡・つぶ餡・バター】を添えるスタイルに変えました。

 

「え~? 別に変ってないじゃない」と思われるかもしれませんね。

でも、実はこれが全く別物なんですよ! 

 

(1)パンにバターを塗って餡をのせてからトースト(加熱)する。

(2)トーストしたパンにバターを塗ってから餡をのせる。

(3)トーストしたパンに餡とバターを添えて食べる。

 

(1)は変更前のスタイルですが

これですと、バターがとけて油分が餡と混じってしまいます。

非常にこってりした味になり、甘味処西山の餡の「しっとり・なめらかでやさしい味わい」の特徴が生きてこなくなると感じてました。少しあっさりとマーガリンに変えてみても駄目でした。

 

変更後は(2)と(3)が選べます。

(3)は、口に入れるとバターが体温で柔らかく餡と馴染んでいく感じです。

(2)は、ちょうどその中間ですが「なめらかでやさしい味わい」も生きていると思います。

 

もちろん、バニラと抹茶の自家製アイスは変わらず付いています。

アイスと餡の相性も抜群ですから。